事務所ブログ

2016年5月25日 水曜日

法務航海日誌

弁護士 山原英治

2016年5月20日
上海 雨 東風  5 m/s

海事倒産特別セミナー@上海

中国の海事関係トップファームとして知られる敬海律師事務所(http://www.wjnco.com/jp/firm_overview.asp)と共催で、「海事倒産特別セミナー」を上海で行いました。趣旨としては中国でご活躍中の日本企業現地法人・支店の日本語をご理解される方々に船舶アレストに関わる商法(海商法)改正のインパクトについて解説するという趣旨でしたが、わざわざ東京からご参加いただいた方々もおり盛況でした。海外で日本語プレゼンは初めて。折しも民事再生手続中の第一中央汽船再生計画案が19日に債権者集会で可決されたところでもあり、海事関係者の関心が高いテーマかと思います。日本海運集会所さんからも本セミナーの通知を会員の皆様にお送りいただいたところです。



(タイタニック号とオリンピック号という「姉妹船」になぞらえて、英国法特有のシスターシップ・アレストとアソシエートシップ・アレストの理論について説明する筆者)

改正商法の施行自体は国会の状況によりまだしばらく先になりそうですが(なにしろまだ民法改正も通っていません)、今般の法制審において、例えば従前は発航準備を終えた船舶はアレスト(差押さえ)できなかった(商法689条)ところができるようになるなど、日本でのアレスト実務に影響する各論点が議論されました。その議論の中で解釈や認識が審議会メンバー内で確認されるなどの作業を通じて、これは現行法の解釈にも微妙に影響していき現状のアレスト実務でも考慮すべき点があると筆者は理解しましたので、この点をできる限り分かりやすく解説したつもりです(見る限りお眠りになった方はいなかったようです!)。私の解説に続き敬海律師事務所の李剛律師(=弁護士)が、大きく変貌した中国のアレストに関わる2015年中国海事法改正について解説を加え、これは私にとっても大いに勉強になりました。

セミナーとカクテルパーティー交流会後、敬海律師事務所の先生方からリアルな「なまこ」料理を含む山東省料理で歓待を受けました(「なぜか上海」で山東)。70度(!)の中国酒も振舞われました。当然「乾杯(カンペー)!」ということになるのですが、さすがに度数が高いので「随意(スイイー)!」と言いましたところ、皆さんニコニコと「う~ん、上海だったら勘弁してくれるけど、北の方じゃだめだね」と親切に教えてくれました。昔観ていたNHKの中国語講座によると「随意(スイイー)!」と唱和すれば酒飲みは勘弁してくれるということだったのですが、地域差があるようですね。李剛律師の中国海事法の説明の、ある論点に関して「中国の海事裁判所の扱いでは北と南で違いがある。上海は南に帰属」にも通じ、その薫り高い美酒を嘗めながらさすが大陸は広いのね、と再認識した次第でありました。同事務所の皆様、真に有難うございました。謝謝!

航海継続

投稿者 Kuribayashi Sogo Law Office

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