販売店契約の解説

国際取引・国際訴訟

販売店契約についての解説

                                  DISTRIBUTION AGREEMENT 
                                                販売店契約

This Agreement, made and entered into this (     ) day of (         ), 2018 (the “EFFECTIVE DATE”), by and between (                   ) , a corporation organized and existing under the laws of (          )  with its principal place of business at (                     )(the “SUPPLIER”), and (                ) , a corporation organized and existing under the laws of Japan with its principal place of business at (                  ) (the “DISTRIBUTOR”). The SUPPLIER and the Distributor are sometimes collectively referred to as the “Parties” and sometimes individually referred to as a “Party.”

本契約書は、[年月日]から効力を有するものとして(以下、「発効日」という。)、 [国名]法によって設立され、存続する会社であって、その本店所在地を[住所]とする[会社名](以下、「サプライヤー」という。)と、 日本法によって設立され、存続する株式会社であって、その本店所在地は[住所]とする[会社名](以下、「販売店」という。)との間にて締結された。サプライヤーとディストリビューターは、総称して「両当事者」、それぞれを「当事者」という。
*契約書の最初の部分において当事者がだれか、契約書の日付はいつかなどを明らかにします。国際取引の場合は、国籍や住所のほか、設立された国などを明らかにします。設立された国が判明することで、登録番号を取得し、法人の特定を行うことが可能となるためです。英文契約書の中には、法人を特定するため登録番号を記載することがあります。なお、英文契約書では、Domicile(ドミシル)が記載されることがあります。Domicileとは主たる法人の住所(本拠地)を意味します。


                                                   RECITALS
                                                        前文

A. SUPPLIER manufactures XXX products. (the “PRODUCTS”).
A.サプライヤーは、XXX(以下、「製品」という。)を製造する。

B. Distributor desires to acquire the exclusive right to distribute and sell the Products within the Territory.
B.ディストリビューターは、地域において製品を販売する独占的な権利を得ることを希望している。

NOW THEREFORE, in consideration of the mutual covenants and agreements herein contained, the parties agree as follows:
よって、ここに記載された本契約の前提及び相互の約定を約因として、両当事者は次のとおり合意する。
*前文では、当該契約書でどのような取引を行うかを簡潔に記載します。英文契約書においても、契約は申し込み(offer)と承諾(Acceptance)により成立しますので、一方当事者が何を行い、他方当事者が何を行うかを記載します。Considerationというのは、「約因」と訳されますが、それぞれの当事者が提供する対価ないし譲歩を意味します。例えばパンを買った場合にその代金を支払う場合の代金がConsiderationになります。英米法では有効なconsiderationのない契約は無効とされていますが、considerationは最低限のものでも大丈夫ですので、形式であっても対価の交付があるといえれば問題ありません。


                                              1. DEFINITIONS
                                                   1.定義

Unless specifically set forth to the contrary herein, the following terms shall have the respective meanings set forth below:
本契約において別に定められた場合を除いて、以下の用語は以下に規定される意味を持つ。

1.1 “Agreement” shall have the meaning set forth in the preamble hereto.
1.1「契約」とは、前文に記載された意味を持つものとする。

1.2 “Effective Date” shall mean the date first set forth above.
1.2「発行日」とは、冒頭に記載された日付とする。

1.3 “Product” shall mean XXX as set forth in Exhibit A, or as amended from time to time by mutual written consent of the Parties.
1.3「製品」とは、別紙Aに記載されている、または両当事者の書面による同意により随時修正されるXXXを意味するものとする。

1.4 “Term” shall have the meaning set forth in Section 3.1.
1.4「期間」とは、3条1項に規定された意味を有するものとする。

1.5 “Territory” shall mean Japan.
1.5「地域」とは、日本とする。


                                          2. APPOINTMENT
                                                 2.任命

2.1 Subject to the terms of this Agreement, SUPPLIER grants Distributor the Exclusive Distribution Rights for the Products in the Territory (including any improvements to said Products now or hereafter developed by SUPPLIER), and Distributor hereby accepts such appointment (the “APPOINTMENT”).
2.1 本契約の条件に従って、サプライヤーは、ディストリビューターに対し、地域内の製品の独占的販売権を付与し(現時点で、または今後、サプライヤーが開発した製品の改良を含む)、ディストリビューターはこの指定(以下「指定」という。)を受諾する。
*販売代理店として指定する旨の規定です。ここでは、販売可能な地域、対象製品、独占的契約か、非独占的契約かが重要になります。独占的契約の場合は、ディストリビューター以外に対象地域(日本)で当該商品を販売できる会社はないわけですので、ディストリビューターも安心して製品の販売活動に投資をしていくことができます。
*最近の販売店契約では、販売地域を分割して、独占的地域と非独占的地域を分けることもあります(香港では独占であるが、中国では非独占など)。また、製品や取引先ごとに独占と非独占を決める場合もあります。さらに販売店が従前有していた顧客については独占とし、その他の顧客については非独占とすることもあります。
*独占的販売権を付与する代わりに、年度ごとの独占的最低購入数量や最低購入価格を取り決めることもあります。例えば、年間最低でも1億円の購入をすることを義務付け、最低購入数量に届かなかった場合は、非独占としたり、Supplierの側で契約解除できる条項が定められる場合もあります。最低購入数量について協議できる余地を残す条項としては次のようなものも考えられます。

The Parties shall separately agree in writing on the minimum target amount (“Minimum Target”) for Distributor to purchase the Products from Supplier during each fiscal year, which shall be reviewed and adjusted by the Parties for every fiscal year based on good-faith discussions between the Parties. If the Minimum Target for the respective year is not achieved, Distributor understands that Supplier may chose not to renew the Agreement upon the expiry thereof for the reason, provided that, for the avoidance of doubt, the renewal of the Agreement shall not be guaranteed even when the Minimum Target is achieved.
両当事者は、別途、書面により、各会計年度において販売店がサプライヤーから購入する本商品について、最低購入目標(「最低目標」という)を合意するものとし、最低目標は、会計年度ごとに、両当事者の誠意ある協議に基づき見直され、調整されるものとする。
対象年度における最低目標が達成されない場合、販売店は、サプライヤーが、そのことを理由として、本契約の期間満了時において本契約を更新しないことを判断するかもしれないことを理解する。但し、誤解を避けるために述べると、最低目標が達成された場合であっても、本契約の更新が保証されるものではない。


                                3. TRADEMARKS AND PATENTS
                                                3.商標と特許

3.1 Use of Trademarks. Distributor shall display each of the Trademarks (logos and marks) only on behalf of and for the sole benefit of SUPPLIER, and in such manner and on such terms as SUPPLIER may require or allow in writing.
3.1 商標の使用。ディストリビューターは、サプライヤーに代わり、及びサプライヤーの利益のためにのみ、サプライヤーが書面で要求または許可した方法および条件で、各商標(ロゴおよびマーク)を表示するものとする。
*使用できる商標などは契約書の中で具体的に記載しておくのが明確です。そのほか、ドメイン名で取得できるかどうか、日本国内での商標登録はサプライヤーとディストリビューターのいずれが行うかなども重要になってきます。販売代理店が当該商標を日本の会社の会社名として使用している場合も多くあります。将来何らかの事由により販売代理店契約が終了した場合、ドメインや会社名の使用もできなくなるのかなどが問題となります。並行輸入や非独占的販売店、2次卸しとしての活動も考える場合、販売代理店契約の終了が直ちに会社名やドメインの使用中止になっていいかどうかを考えておく必要があります。
  
                                  4. TERM AND TERMINATION
                                     4.契約期間と契約の終了

4.1 This Agreement will commence as of the Effective Date and remain in effect for an initial period of one (1) year from the date hereof.
4.1 本契約は発効日に効力を生じ、本契約の日から1年間有効である。

4.2 This Agreement may only be renewed upon the mutual agreement of the parties, upon such terms and conditions as may be agreed upon at the time of renewal.
4.2 本契約は、更新時に合意できる条件に基づき、当事者の相互の合意によってのみ更新することができる。
4.3 Notwithstanding anything contained herein to the contrary, either Party shall have the right to terminate this Agreement in its entirety at any time in its sole discretion by giving one hundred and eighty (180) days’ written notice.
4.3 本契約にこれと異なる定めがあっても、各当事者は、180日以内に書面による通知を行うことにより、いつでも単独で本契約全体を終了する権利を有するものとする。
*一般的には、契約期間が長いほど販売代理店にとって有利となりますので、契約改定の際には契約期間をより長い期間に延長できるかどうかを確認しておくことも考えられます。中途解約と期間満了による解約では解約事由に差があるからです。但し、最低保証数量の合意があるような場合には、短い期間を何度も更新しながら、その都度最低保証の数量や額について協議することも考えられます。
*日本の裁判では、長期にわたる継続的供給契約については、合理的な理由がなければ契約解除ができないとの判例があります。サプライヤーの側から代理店契約の解除が主張された場合、販売代理店としては、この判例を主張して契約解除の無効を主張できるかどうかが重要になってきます。アメリカやカナダなどでは、販売代理店契約の解除についての制約はありませんので、契約条項通りに解釈されることになります。ヨーロッパでは、国によって販売代理店を保護する法律がありますので、そのような国では、販売代理店契約の解除について制約がなされる可能性があります。

                                 5. ORDERS AND PRICES
                                         5.注文と価格

5.1 Distributor may from time to time place orders with SUPPLIER. Any individual purchase order placed by Distributor shall not be binding upon SUPPLIER until accepted by SUPPLIER. Such acceptance shall constitute SUPPLIER’s commitment to sell the Products on the terms set forth in the purchase order.
5.1 ディストリビューターは、サプライヤーに随時注文することができる。ディストリビューターが発注した個々の発注書は、サプライヤーが受諾するまでサプライヤーを拘束しないものとする。 当該受諾は、発注書に記載された条件で製品を販売するというサプライヤーの義務を構成するものとする。

5.2 Upon shipment of the Products, SUPPLIER shall submit its invoice to Distributor who shall pay in US Doller the invoiced amount accrued during each calendar month to a bank account specified by SUPPLIER. Such payments shall be made within three (3) months and fifteen (15) days after the last day of the month of the bill of landing date.
5.2 製品の出荷時に、サプライヤーはディストリビューターに請求書を提出するものとし、ディストリビューターは、各月に発生した請求額を、米国ドルで、サプライヤーが指定する銀行口座に支払うものとする。当該支払いは、請求書の到達した日の属する月の最終日から3ヶ月と15日以内に行うものとする。
*販売代理店契約がある場合であっても、個々の商品の売買については、個別に売買契約が必要になります。売買契約の基本的条項を定めることが必要になってきますが、別の売買契約書を作成すると、販売代理店契約書との間に矛盾が生じたりすることがありますので、売買契約の基本的条項は販売代理店契約の中に組み込むほうが便利といえます。この契約書は売買契約の各条項をそのまま契約書に組み込む形にしていますが、Basic Terms and Conditionという形で販売代理店契約の別紙の形にすることも多くあります。
  
                                          6. DELIVERY
                                            6.引渡し

6.1 Supplier shall deliver the quantities of Products set forth in each Purchase Order CIF (as defined in Incoterms 2000) at the place specified in such Purchase Order, not later than the required delivery date specified therein. Title to and risk of loss of all Products shall pass to Distributor at the time of delivery.
6.1 サプライヤーは、個々の発注書CIF(インコタームズ2000で定義されている)に記載されている数量の製品を、当該発注書で指定された場所において、指定された希望引渡し日までに引き渡すものとする。すべての製品の所有権および紛失の危険は、引渡し時にディストリビューターに移転するものとする。
*国際取引では、商品の危険負担、運賃、保険などを、どの段階から、どちらの当事者が負担するのかを定める必要があります。但し、これらの条項を慣例によるとすると、各各自の理解がバラバラになってしまいますので、当事者の理解と異なる結果になってしまうことがあります。インコタームズは国際取引にお\いて使用される言葉の意味を国際的に統一しようとするものですので、インコタームズに規定された定義を活用することで当事者間における意思疎通の齟齬を回避することができることになります。

                                7. PRODUCT WARRANTY
                                         7.製品保証

7.1 SUPPLIER warrants to Distributor that the Products were manufactured in accordance with their written specifications when shipped to Distributor, and that for the first three hundred sixty (360) days after delivery to Distributor the Products shall be free from such material defect as would render the Products unsuitable for use.
7.1 サプライヤーは、製品がディストリビューターに出荷された時点で、書面の仕様に従って製造されたこと、およびディストリビューターへ配達されてから360日間、製品が使用できなくなるような重大な欠陥がないことをディストリビューターに保証する。


                             8. LIMITATION ON DAMAGES
                                  8. 損害賠償に関する制限

8.1 THE WARRANTIES CONTAINED IN SUBSECTION 7.1 ARE IN LIEU OF ALL OTHER WARRANTIES OR CONDITIONS, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING WITHOUT LIMITATION, THOSE OF MERCHANTABILITY OR FITNESS FOR A
PARTICULAR PURPOSE. IN NO EVENT SHALL SUPPLIER BE LIABLE FOR DAMAGES, DIRECT OR INDIRECT, INCLUDING LOST PROFITS, INCIDENTAL OR CONSEQUENTIAL DAMAGES SUFFERED BY DISTRIBUTOR OR ANY CUSTOMER, END USER OR OTHER THIRD PARTY ARISING FROM ANY BREACH OF WARRANTY OR BREACH OF CONTRACT, NEGLIGENCE OR ANY OTHER LEGAL GROUND OF ACTION, IN EXCESS OF THE PURCHASE PRICE PAID BY DISTRIBUTOR FOR THE DEFECTIVE PRODUCTS.
8.1 7.1条に含まれる保証は、商品適格性または特定目的適合性を含むがこれらに限定されない、明示的または黙示的の他のすべての保証または保証条件に代わるものである。いかなる場合でも、サプライヤーは、欠陥製品により、ディストリビューターまたは顧客、エンドユーザー、またはその他の第三者に対して発生した、直接的または間接的であり、逸失利益や付随的または結果的な損害を含む、保証違反、契約違反、過失または訴訟の法的根拠から生じる損害に対して、ディストリビューターが支払う購入価格を超えた責任を負わないものとする。
*損害賠償の制限に関する規定です。このような制限も公序良俗に反しない限り有効とされます。アメリカでは、当事者の権利を制限する(損害賠償の範囲を限定する)条項については、大文字で分かりやすく規定しないといけないとされていますので、この条項だけが全部大文字で規定されています。損害賠償の範囲については、対象となる製品の種類に基づき、製造物責任やリコールの可能性なども考慮し、どの範囲までどのような制限をかけることができるかを個別に検討する必要があります。実際の取引の中では、商品の欠陥により商品代金を支払うかどうかでもめることが多くありますので、実務上重要な規定になります。

                                9. CONFIDENTIALITY
                                      9.守秘義務

9.1 The Distributor and the SUPPLIER acknowledge a duty of care and confidentiality to each other.
9.1ディストリビューターとサプライヤーは、相互に注意義務と守秘義務を有することを確認する。

9.2 Business information. All business information provided by either party to the other, including but not limited to present or prospective customers, management information reports, contracts, operational methods, plans or strategies, and other business affairs of either party, are and shall be treated as confidential both during and after the Term of this Agreement.
9.2 営業上の情報;現在または将来の顧客、管理情報レポート、契約、運用方法、計画または戦略、およびいずれかの当事者の他のビジネス業務を含むがこれらに限定されない、いずれかの当事者によって提供されるすべての営業上の情報は、本契約の期間中およびその契約期間終了後において、秘密情報として扱われるものとする。


                               10. GENERAL PROVISIONS
                                          10.一般条項

10.1 Non-Assignable. This Agreement is not assignable, in whole or in part, by Distributor without the prior written consent of SUPPLIER. Any such attempt to assign any of the rights, duties or obligations of this Agreement without such consent shall be null and void.

10.1 譲渡禁止;本契約は、サプライヤーによる事前の書面による同意なしに、ディストリビューターが全体的または部分的に譲渡することはできない。かかる同意なしに本契約の権利または義務を譲渡する試みは、無効となる。
*契約上の地位の移転や、契約に基づく権利の譲渡を禁止する条項です。サプライヤーは当該販売店を信用して販売店契約を締結するものであり、ほかの者にその地位が譲渡されるとサプライヤーの目的が達成できないことになります。但し、M&Aがなされた場合や株式の譲渡により経営支配権が移転した場合(チェンジ・オブ・コントロール)をどうするかについて格別に定めることもあります。

10.2 Binding Effect. This Agreement shall be binding upon the Parties, and their respective employees, agents, representatives, affiliates and successors or assigns.

10.2 拘束力;本契約は、両当事者、およびそれぞれの従業員、代理人、代表者、関連会社、承継人または譲受人を拘束するものとする。

10.3 Entire Agreement; Waiver. This Agreement, including Exhibits attached hereto, as amended from time to time, reflects the entire understanding of the Parties. The provisions of this Agreement may not be waived or changed by Distributor except by a writing signed by and evidencing the consent of SUPPLIER thereto.

10.3 完全合意、放棄;本契約は、随時修正される本書に添付された別紙を含め、両当事者の完全な了解を反映している。 本契約の条項は、サプライヤーによって署名され、サプライヤーの同意を証明する書面による場合を除き、ディストリビューターが放棄または変更されることはできない。

10.4 Notices. All notices or other written communications required in this Agreement shall be deemed to have been duly given if delivered personally, by certified mail return receipt requested to the address of the receiving Party set forth below in this Agreement. Notices personally delivered shall be deemed effective upon their receipt; notices sent by mail shall be deemed effective three (3) says after mailing.

10.4 通知;本契約で必要とされるすべての通知または書面による意思表示は、直接の手渡しまたは、受取証明付き配達証明郵便によって、本契約において以下に記載する受領当事者の住所に送られるものとする。直接の手渡しによる通知は、受領時に効力を生じ、郵便で送付された通知は、郵送後3営業日後に効力を生じるものとする。
*通知先の住所を記載したり、メールでの通知を認めることもあります。

10.5 Force Majeure. In the event circumstances develop that are beyond the control of the Supplier or Distributor, such as natural catastrophes, war or acts of God that prevent or materially limit a Party’s ability to perform the obligations required by this Agreement, it shall not be cause for termination of this Agreement. The Parties further agree that in the event a force majeure does occur, they will work cooperatively to develop solutions which are mutually beneficial to both Parties.

10.5 不可抗力;本契約で義務付けられている義務を遂行する当事者の能力を実質的に制限する自然災害、戦争、または天災などにより、サプライヤーまたはディストリビューターの制御が及ばない状況が発生した場合、本契約の終了原因にはならないものとする。両当事者は、不可抗力が発生した場合には、両当事者にとって相互に有益な解決策を見つけるために協力して取り組むことにさらに同意する。
*不可抗力条項です。不可抗力の場合は契約を終了させるとするのが多くありますが、最近の契約書では、直ちに契約終了を認めるのではなく、できるだけ契約を終了させないようにするために、不可抗力が継続している期間中は履行を行わなくとも債務不履行にならないとし、単に履行期日を延期させるだけとすることもあります。

10.6 Disputes; Arbitration; Attorney’s Fees. All disputes controversies or differences that may arise between the Parties hereto arising out of or relating to or in connection with the terms and conditions of this Agreement or for any alleged breach thereof, shall be settled by arbitration to be conducted in Tokyo, Japan under the Rules of the Japan Commercial Arbitration Association. The Parties hereby agree that any award rendered by the arbitrator shall be final and binding upon the Parties and shall be enforceable in the courts of the countries where each Party maintains its principal office. In the event either Party is required to initiate arbitration or legal action to enforce this Agreement, the prevailing Party shall be entitled to recover its reasonable attorney’s fees and other expenses. In this regard, the normal hourly rate charged by the prevailing Party’s attorney shall be deemed reasonable by the parties.

10.6 紛争、仲裁、弁護士報酬;この契約の条項からまたはこの契約の条項に関連して、または契約違反の主張に対して、当事者の間に生ずることがあるすべての紛争、論争または意見の相違は、一般社団法人日本商事仲裁協会の商事仲裁規則に従って、日本国東京において仲裁により解決されるものとする。両当事者は、仲裁人による裁定は最終的なものであり、両当事者を拘束するものであり、各当事者が主たる事務所を置く国の裁判所で執行可能であることに同意する。いずれかの当事者が本契約を履行するために仲裁または法的措置をとる必要がある場合、勝訴当事者は合理的な金額の弁護士費用およびその他の費用を回収する権利を有するものとする。この点に関して、勝訴当事者の弁護士が請求する通常の時間給は、両当事者によって合理的であるとみなされるものとする。
*紛争解決は裁判か仲裁かを決める必要があります。裁判と仲裁を両方記載している場合には、どちらにするかが分かりませんので、紛争解決条項を決めた意味がなくなります。紛争解決地としては、再密接関係地を選択するのが好ましいですが、当事者のいずれかの地を定めることができ、また第三国を紛争解決地とすることもあります。例えば日本と中国との争いの紛争解決地(裁判所ないし仲裁廷)をシンガポールとすることなどです。

10.7 Governing Law. This Agreement shall be governed by and construed in accordance with the laws of Japan.

10.7 準拠法;本契約は、日本法に準拠し、解釈されるものとする。
*紛争解決地(管轄)と準拠法は別の概念ですので、強硬法規に反しない範囲において紛争解決地と異なる法律を準拠法とすることも可能です。準拠法についての記載がない場合にどの国の法律を適用するかは、裁判地の国際司法によって定められることになります。

10.8 Severability. In the event that any provision of this Agreement shall be held by a proper court of law to be invalid, such invalidity shall not affect the enforceability of the remaining provisions of this Agreement.

10.8 分離;本契約のいずれかの規定が無効とされた場合でも、そのことにより本契約の残りの規定の強制可能性は影響を受けない。

10.9 Headings; Captions. The headings, subheadings, and other captions in this Agreement are for convenience and reference only and shall not be used in interpreting, construing, or enforcing any of the provisions of this Agreement.

10.9 見出し;本契約の見出し、小見出し、およびその他の見出しは、便宜上および参照のみを目的としており、本契約の条項の解釈、または実施のために使用されない。

10.10 Language. This Agreement is in the English language only, which language shall be controlling in all respects, and all versions hereof in any other language shall be for accommodation only and shall not be binding upon the Parties. All communications and notices to be made or given pursuant to this Agreement shall be in the English language.

10.10 言語;本契約は英語のみによって記載され、英語があらゆる点で支配的であり、他の言語のすべてのバージョンは便宜的に作成されるだけであり、締約国を拘束するものではない。本契約に基づいて作成または提供されるすべての意思表示および通知は、英語で行われるものとする。

IN WITNESS WHEREOF, the Parties have caused this Agreement to be executed in duplicate by their authorized representatives the day and year above written.

上記の合意を証するため、両当事者は本契約書を作成し、冒頭に記載した年月日に、正式な代表者により正副2通に署名した。


 

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〒102-0083
東京都千代田区麹町3丁目5-2
BUREX麹町501号

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